057245 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

真剣にダイエットと健康を願う方

真剣にダイエットと健康を願う方

お肉、揚げ物がいけない本当のワケ



お肉、揚げ物がいけない本当のワケ
 脂肪に関して、巷(ちまた)では、太る、成人病の温床etcと言われていますが、脂肪の摂り方によって免疫機能に差が出ているってこと知ってました?

どうして、お肉や揚げ物がいけないの?

一般的な理由

・コレステロールがたまる
・脂肪が蓄積される
・感染症にかかりやすくなる
・心臓病にかかりやすくなる

以上の理由は、みなさんよーくご存知の事と思われます。
しかしどうして脂肪をとると上記の病気の危険性が高くなるかと言うと、当の本人になってみないと詳しく知ろうとは思わないでしょう。

詳しく調べると、専門家だけが知っている事実に驚かされます。
脂肪を摂れば、1gにつき約9kcal、他の栄養素の約3倍、これをたくさん摂れば太るのは当たり前。

また、さまざまな成人病の原因が血中コレステロールによるとは誰でも知っています。
しかし、脂肪の摂り方によって免疫機能が左右され、カゼ等の感染症にかかりやすくなる可能性が高くなるという事実は、素人にはさすがにわからんでしょう。
以下では、その理由について考察していくことにします。

脂肪の分類

脂肪は大きく分けて3つに分けられます。

1.コレステロール
2.脂肪酸
3.脂溶性ビタミン

この中で、1.のコレステロールは、今回のサイトアップのために文献等を調べた結果、本題からはずれて、皆さんにお伝えしなくてはならないことが、多すぎるため、別に説明したいと思います(これまでの常識がひっくり返ってます!)

3.の脂溶性ビタミンに関しては、別にビタミンに関するページを設けようと思っているのでここでは省略させて頂きます。

そうなると、このページでは脂肪酸についての説明となります。

今まで、サイトの中で、「脂肪は体内に摂取されて、脂肪酸として分解されてエネルギーとして活用される」とは何度も書いてきました。

脂肪を摂れば、全てがエネルギーとして使用されるわけではないのです。
エネルギーとして消費されるのは脂肪酸のみです。

みなさんのなかで、「じゃあ、にっくきコレステロールはどうなるの?」という質問をしたい方がいらっしゃるでしょう。
これにお答えするためにも、コレステロール専用のページを設けますので、そちらをご覧下さい。

脂肪酸は大別して2つに分けられます

1.飽和脂肪酸
2.不飽和脂肪酸
以下ではこの2つについて説明します。

1.飽和脂肪酸

一昔前は(今でもこれを言っている専門家は多いようだ)、コレステロールと手を組んで体中で悪さをしている悪の魔王的存在でした。

総合的にパルミチン酸と言われています。特徴的に多く含む食品は、
パーム油、豚脂、牛脂、バター、牛脂身肩ロース、牛脂身サーロイン、豚脂身ロース、ショートニング、等

いかにも魔王的ですよね。
栄養的には、ごく少量で事は足りるので、たくさんは摂る必要の無い栄養です。
でも、あなたはたくさん摂ってるでしょう。
これがみんなお腹の周りやお尻の周りに付いてしまうんですね。

2.不飽和脂肪酸

これは科学構造上、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の2つにわけられます。

まず、一価不飽和脂肪酸ですが、これは脂肪酸の中でも「いいもの」として分けられています。
理由は、成人病の検査でよく出てくる、体内のLDL(低リポ蛋白)やHDL(高リポ蛋白)のうち、「悪者」とされるLDLを減少させる効果があるからです。
特にダイエット中は、LDLもHDLも両方とも減少してしまいますが、一価不飽和脂肪酸は、「良者」のHDLの値を変える事無く、LDLの値だけを下げるのですから、「いいもの」といわれるのでしょう。

総合的にオレイン酸と言われています。特徴的に多く含む食品は、
オリーブ油、なたね油、調合サラダ油、牛脂、豚脂、落花生油、パーム油、ごま油、とうもろこし油、等

次に、多価不飽和脂肪酸ですが、このページは、これのためにあります。

この脂肪は、体内で合成されません。
裏を返せば、これ以外の脂肪は体内で合成出来るということです。
体内で生産できないならば、食品から積極的に摂らねばなりません。
ですから必須脂肪酸といわれているのです。

そして、この多価不飽和脂肪酸はさらに細かく2つに分けられます。
科学構造上の数字で表す専門用語でN-3系とN-6系に分けられます。

N-3系(オメガ3)はリノレン酸、EPAイコサペンタエン酸、DHAドコサヘキサエン酸の3種があります。
N-6系(オメガ6)はリノール酸の1種です。

色々と難しい文字が並んでしまいましたが、簡単にはN-3とN-6の比率が開くと、免疫機能が著しく低下するという結果が出ているのです。
N-3は特徴的に含まれる食品といっても、先程示した飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸などの含有量から比べるとはるかに少ない比率でしかないのです。
それに比べて、N-6は先程示した脂肪酸と同等以上の含有量を持っている為、簡単に摂取されてしまうわけです。

具体的にどういうものかと言うと、
N-3 ・αリノレン酸:なたね油100g中10.2g、(以下100g中省略)、調合サラダ油9.3g、調合油8.3g、大豆油7.5g、マーガリン2.1g....。
     ・EPAイコサペンタエン酸:すじこ1.9g、はまち1.5g、いわし1.4g、身欠きにしん1.3g、ほんまぐろ脂身1.3g、さば1.2g......。
     ・DHAドコサヘキサエン酸:ほんまぐろ脂身2.9g、すじこ2.2g、まだい1.8g、ぶり1.8g、さば1.8g、はまち1.7g、はも1.5g.....。
N-6 ・リノール酸:サフラワー油72.3g、ひまわり油65.8g、綿実油53.5g、大豆油49.9g、とうもろこし油47.3g、ごま油42.0g....。

以上の様にN-3から比較するとN-6の含有量は圧倒的に多いのです。
ですから必然的にバランスは崩れます。
それによって免疫機能が低下して、流感にかかりやすくなったり、ちょっとの環境の変化で体を壊したり、かぜをひきやすくなったりするのです。

私も、肉、油類はだーい好きです。横浜家系ラーメンに行けば注文時は必ず「麺固め、味こめ(家系では味を濃くする時こう言うのです)、油多め」と言いますし、焼肉、とんかつ、フライ、揚げ物ドンと来い!です。


デカイ人が、意外と体を壊しやすいのをみなさんもよくご存知の事と思われます。
私もよくカゼをひきます。たまに原因不明の高熱に襲われる事もあります。
きまって言われる事は「そーんなデカイ体して....」です。

これは、明らかに脂肪のバランスから来る免疫機能の低下だと考えられます。


それでは、どうしたらいいんだろう?

この理論は、ごく限られた人の話題ではありません。みなさんにも十分当てはまる事です。

栄養学上では、N-3とN-6の比率は1:4が適切とされています。
米国の文献によると米国人の実情は1:10といわれています。
日本人の例を見る事が出来なかったのは残念ですが、1:10とまではいかないまでも、
1:7~8くらいなのではないでしょうか?

普通に摂取されるN-6に見合うだけのN-3を摂取するのはかなりの努力が必要です。上記の様に何といっても食品中の含有量が圧倒的に少ないんですから。
また、いくら大切な栄養といっても、脂肪は脂肪。1gのカロリーは9kcalあるんです。
そんな事をやってればますます太り、ダイエットどころではありません。

そこで、結論です

摂りやすい方の、N-6系の脂肪の摂取を控えてあげればいいんです。
そうすれば、N-3系の脂肪もそこまで増やさずにいられる。

「私は、運動量が多いから脂肪をたくさん摂っても大丈夫」という考え方ではいけません。

脂肪の摂り方にはバランスが必要なんです。

このような理由から、「お肉、揚げ物がいけない本当のワケ」があったんです。



© Rakuten Group, Inc.